着物の購入時と売却時の価値はどれくらい違ってくるのか

着物を購入する時は高いのですが、買取が行われる売却時には価値が下がってしまいます。

 

せっかく高いお金を出して購入した着物なのに価値が下がるのは残念ですね。購入時と売却時の価値に大きな違いが出るのはなぜか、またどれほどの違いがあるのかみていきましょう。

 

新品の着物に高い価値がある理由

 

着物を購入すると聞くと高いイメージがあります。高いものは何十万、何百万とするものもあるので、そうなるととても気軽に購入できるものではありません。

 

大抵の着物は職人による手作りでできています。着物の柄や色使いはとても美しいですが、制作にはさまざまな職人が関わっています。例えば図案を考案する職人、下絵を描く職人、刺繍をする職人などそれぞれの専門の職人が時間をかけて着物を作っていくのです。

 

それには技術を要しますし、かかる手間や時間も相当なものです。一着の着物が出来上がるまでに数か月要することもありますし、さらに手間がかかるものは数年かかることもあるのです。

 

一般に手作りのものは着物に限らず価値が高いですよね。しかし着物の場合、他の商品と比べるとはるかに造りが複雑であるため新品の着物にはとても高い価値があるのです。

 

売却時にはどれくらい価値が下がる?

 

購入した時はとても高額な着物だったのに、買取してもらう時に価値がずっと下がってしまうことがあります。

 

どれくらい下がるのかは保存状態や査定を行う買取店にもよりますが、購入時何十万もした着物が数千円の値段しか付かないこともあります。

 

場合によっては買取が不可になることもあるでしょう。そのくらい購入時と売却時では価値が違ってくるのですね。仮に新品で一度も袖を通しておらず保存状態が良い場合でも、購入時と同じ価格で売られることは考えにくいです。

 

中には有名作家による作品で柄や色使いが珍しく希少価値がある着物もあり、その場合かなり高額の値が付くこともあります。

 

ただ一般の着物はそこまで価値は上がらないでしょう。やはり売却時には購入時ほど高額な価格が付くことは残念ながら期待できませんね。

 

価値が下がるのはどんなとき?

 

着物の買取依頼をし査定結果を聞いたとき、価格が安くてびっくりすることがあるかもしれません。

 

その理由には着物の保存状態が関係しています。買取された着物はリサイクル品として販売されることがあるので、保存状態の良い着物でないとなかなか買い手が見つからないのです。

 

保存状態が悪いとシワができ型崩れしているかもしれません。

 

また着物は劣化していくので、何年もタンスにしまわれたままになっていると生地の繊維が傷んでしまうことがあります。染みなどの目に見える汚れがあると着物の価値はさらに下がってしまいます。

 

買取店の査定員は着物によく通じているので、一目見て保存状態の良し悪しを見抜くことができるでしょう。見た目は何ともなくてもカビや防虫剤の匂いが付いていると売れない原因になってしまうのでその点にも注意が必要です。

 

高額買取が期待できる着物

 

保存状態が良い着物でも、生地やサイズなどさまざまな要素により価格に差が出ることがあります。

 

生地は正絹で色落ちせず傷んでいなければ、ある程度の高額買取が期待できるでしょう。それに対し上布が麻、または木綿の着物は正絹ほどの価格は付きません。ウール生地や化学繊維の着物はさらに価値が下がり、買取対象外にしている買取店もあります。

 

大きい着物は一般に高い値段が付くと言われています。大きい着物は仕立て直しができるため、どんな体型の人でも着られるというメリットがあるのです。

 

その反対に小さいサイズの着物は価値が下がってしまいます。どんなに綺麗な柄でも小さい着物を大きく仕立て直すのは難しいので、よほど小柄な方しか買い手は見つからないでしょう。正絹で大きい着物があるなら買取を考えてみることができますね。

 

着物の価値を下げないために

 

購入時と売却時で着物の価値に違いが出るのは仕方のないことですが、価値をなるべく下げないよう心がけることができます。

 

すでに述べたように、着物の売却時には保存状態が重視されます。古い着物でもきちんと保存されてきた着物はとても美しく、まだまだ需要があるでしょう。

 

着物は時々タンスから出して陰干しをして通気するようにしましょう。湿度が高い場所にずっとしまっておくとカビが発生するかもしれないので注意しましょう。また正しい方法で丁寧にたたむことも大切です。余計なシワができず型崩れしにくいので、長い年月が経ったとしても良い状態が保たれるのです。

 

着物は着る機会が少ないのでついついタンスにしまいっぱなしになりがちですが、丁寧に扱われてきた着物はまだ価値があるので正しく保管することができますね。

 

大切な着物はきちんと保管して売却するならその着物の価値が認められやすくなります。なるべく丁寧に着物を扱い、良い保存状態を保つことで価値が下がるのを防ぐことができますね。